高齢者うつ病 社会支援

うつ病患者への社会支援

うつ病の患者にとっては、社会ネットワークによって周囲の人たちとつながりがあることがとても重要です。

 

社会支援としてさまざまな福祉サービスがありますが、サービスそのものだけではなく、「支援を受けている」と、本人が認識できることも大切です。したがって、高齢者に対して支援を行う場合は、実質的な支援だけでなく、そこに付随する情緒的側面を忘れないようにすることが大切です。

 

濃密な訪問を少ない回数行うよりは、短いながらも頻回に声をかけるほうが支えられているという実感をもってもらえることがあります。そのときには特別に決まった話しをする必要はなく、世間話の中で困っていることがないかを尋ねるようにするとよいでしょう。

 

ただし、あまり親しくなりすぎてかえって精神的な悩みを相談することがためらわれることもありますので、同時に相談窓口の存在を伝えておくことも役に立ちます。

 

うつの人は、現実以上に悲観的な考えに陥っているものです。自分に自信がなくなったり、周囲に対して不信感を持ったり、将来に対して絶望的になったりしていることを理解して、誤った思いこみを修正してもらいながら関連する支援を行うようにする必要があります。

 

宗教的な信仰を持っている人はうつ病から回復しやすいとされており、高齢者のそうした面は大切にすることが大切です。

 

身体的な欠失の治療もうつ状態の改善には重要であり、視覚障害や聴覚障害への治療や支援、栄養管理や運動も含めた健康管理も考慮に入れておくようにしましょう。

 

うつ病の治療の基本は休養と環境調整です。病状は時間と共に変わっていくものであり、症状が重い時期は眼の届く環境で休んでもらうことに主眼に置き、回復期してきたら負担にならない範囲で少しずつ行動範囲を増やせるようにしていきましょう。

 

ケアプランを作成する際は、その時々の治療目標を立て、3〜4週間ごとに見直していくべきです。うつ状態が強いときにはホームヘルパー中心に、回復してきたらデイサービスなど交流の場をふやすようにします。

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