高齢者うつ病 基礎知識

高齢者うつ病の基礎知識記事一覧

「年をとると誰でもうつっぽくなる」と言われることがありますが、一般的な老化現象とうつ病はまったく異なるものです。しかし、高齢者のうつ病は、通常の診断基準に頼るだけでは見落とされてしまう可能性があります。高齢者では、典型的なうつ病の症状を示す人は1/3から1/4しかいないと言われています。症状の一部がとくに強く現れたり、逆に一部が弱くなったりしていることが多いので注意が必要です。高齢者のうつ病の特徴...

うつ病の誘因は大きく2種類に分けられます。重大なライフイベントと慢性的なストレスです。ライフイベントの例としては、“重要な他者”の喪失や死別(ペットも含む)、自分や身近な人が生命の危機にさらされること(病気など)、家族や友人とのいさかい、急性の身体疾患、住み慣れた家を離れること(施設入所や、子との同居に伴う転居など)、深刻な経済的危機などがあります。慢性的なストレスには、健康の減退、感覚喪失、認知...

うつ病の患者にとっては、社会ネットワークによって周囲の人たちとつながりがあることがとても重要です。社会支援としてさまざまな福祉サービスがありますが、サービスそのものだけではなく、「支援を受けている」と、本人が認識できることも大切です。したがって、高齢者に対して支援を行う場合は、実質的な支援だけでなく、そこに付随する情緒的側面を忘れないようにすることが大切です。濃密な訪問を少ない回数行うよりは、短い...

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